日本では再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)によって、バイオマス発電が支援されてきました。
日本のバイオマス発電の主要燃料である木質ペレットの輸入元第2位はカナダで、そのほとんどがブリティッシュコロンビア州で生産されています。現地に広がる原生林は、絶滅危惧種の森林トナカイなどの生息地であり、樹木や土壌に膨大な炭素を蓄え、先住民族の暮らしを支えてきました。しかし、毎年、東京の面積に匹敵する20万ヘクタールが皆伐され続け、その一部が日本に輸出されバイオマス火力発電の燃料として燃やされています。
わたしたちはバイオマス燃料の生産地で起きている問題を理解し、日本に伝えるため現地調査を行ってきました。昨年9月にはパタゴニア環境助成金の支援の下、自然写真家・伊藤健次さん、持続可能な森林経営を行っている速水林業代表・速水亨さんらと共にBC州の視察を行いました。
この報告会では、今回現地で確認した原生林の伐採やペレット工場周辺の状況をお伝えし、海外の貴重な森林を燃料にするバイオマス発電を「再エネ」として使うことの課題について考えます。
【日時】
2025 年 4 月 9 日(水)16:00 ~ 17:30
【開催方法】
オンライン(Zoomウェビナー)
【参加費】
無料
【プログラム】
- 開会
- 動画:【カナダの森林学者が語る】原生林を燃やす私たちの電気
- 発表①「日本の輸入木質バイオマス発電の現状」 鈴嶋克太(地球・人間環境フォーラム)
- 発表② 伊藤健次氏
- 発表③ 速水亨氏
- コメント 石井徹氏
- 質疑応答
【お申し込み方法】
こちらの申し込みフォームからお申し込みください。
【お問い合わせ】
一般財団法人 地球・人間環境フォーラム 担当:鈴嶋・飯沼
E-mail:event[a]gef.or.jp ※[a]を@に変換して送信してください。
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