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2019.02.26 センター事業 活動報告 

【開催報告】持続可能な地域を育むには? 5人のキーパーソンと学びあう デザイン思考から考える ESDと環境教育

2月23日(土)、鳥取市の青翔開智中学校・高等学校にて、ESD学びあいフォーラムを開催しました!
★セッション1★
〇織田澤副校長(青翔開智中学校・高等学校)の校内ツアー&取組紹介
「図書館の中にある学校」の考えのもと、中央に設計されたBOOK BASEと、張り巡らされたWi-fiですぐにインターネットが使えるという、どこにいても情報につながれる環境に、生徒の好奇心と創造力を増幅させていく仕組みを実感。壁に張り出されている生徒さんの論文に、参加者の皆さんは「これは高校生が書く文なのか!」と目が釘付けで、なかなか人が前に流れないというハプニングも。
トークでは、「鳥取で育ったことを、武器にできる人材を育てる」という織田澤先生の言葉に、共感と感嘆の声が上がっていました。

 

★セッション2★
〇中前雄一郎さん(サケの飼育放流プロジェクト)トーク
県内で数多くの環境保全・環境教育プロジェクトを実施し、自ら課題解決に取り組む中前さんの活動の肝は「まず相手を認めること」。笑いが満ちたお話で、会場内もグッと温かい密度の濃い雰囲気になり、持続可能な活動をしていくために、どう仲間を作っていくか?という点に関心が寄せられました。「絶対に押しつけはしない」「自分もメンバーも楽しむ」「対立する状況でも、お互いに理解し合えるよう調整し、落としどころを探る」「考えるより、行動が先」等々、参加者のお悩み解決のヒントが、たくさん浮き上がってきました。

 

〇山本秀樹さん(元ミネルバ大学日本連絡事務所)トーク
国際的な教育の動向に詳しい山本さんからは、「なぜ今、課題解決型学習が必要なのか?」という視点から、今から必要とされる”人間”がする仕事(問題を発見する、解決方法を設計する、対立を調整する)をする能力を培うため、という明確なビジョンが共有され、そこから、世界で実際に行われている教育現場(High Tech High、THINK GLOBAL SCHOOL、42、ミネルバ大学)の紹介がされました。「何か新しいことをする時は、『捨てる→減らす→増やす→加える』のプロセスが必要。まず、今やっていることをどう減らすか?という点でアイデアを出さないと、全部が中途半端になってしまう」というお話は、教育現場のみならず、どの組織にも共通する発見でした(EPOちゅうごくにも!)。

 

〇高橋敬子さん(立教大学社会学部教育・研究コーディネイター、立教大学ESD研究所)トーク
ミステリーという、ドイツの気候変動教育プログラムを一緒に開発されている高橋さんからは、学び手に見つけてほしいチカラや、学んだことを行動に移すプログラム作成のポイントについて、濃縮したレクチャーがされました。トーク内の簡単なミステリー体験だけでなく、しっかり学びたいという参加者の中には、5月に立教大学で行われるワークショップに参加したいと言われる方も!「ネガティブではなく、ポジティブな言葉・内容へ」「自己効力感を感じられる行動への参加」などは、普段の活動へ取り入れやすい点でした。

 

★セッション3★
参加者が1番興味のある&お悩み相談をしたい、それぞれのキーパーソンごとにグループになり、意見交換や相談をしました。ぜんぜん時間が足りません!!!

 

★おわり★
参加者のふりかえりシートからは、「自分が青翔開智で学びたかった」「共通点は、探究による問題解決と創造力」等々とあり、新しい発見や持ち帰って実践するエッセンスを、少しでも学んでいただけたのではと思います。
定員オーバーで、笑顔の絶えない明るいイベントとなりました。ゲストの皆さん、ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
来年は、山口県でESD学びあいフォーラムを開催します。
どうぞご期待ください!!

〇開催レポートpdf版はこちら

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