9月22日に開催され、アジアや世界各地から約80名が参加した「SDG16+アジアフォーラム2021」において、SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」に関する6つの提言を含む「SDG16+アジアフォーラム2021宣言」が発表されました。
「SDG16+アジアフォーラム2021」
毎年9月下旬の国連総会時期に、市民社会によるSDGsに関するイベントが開催されています。2021年は、GCAP(Global Call to Action against Poverty)が主導する「Global People’s Assembly」(グローバル・ピープルズ・アセンブリー)(詳細は下記を参照ください)の一環として「SDG16+アジアフォーラム2021」が開催されました。これはアジアでは初の試みです。アジア開発連盟(ADA)、Transparency, Accountability, and Participation Network (TAP Network)、Forus、Global Call to Action against Poverty(GCAP)、JANICが共催し、各国・地域のグローバル・パートナー、政府、国連機関参加のもと、包括的な制度、公正な社会、民主的価値観を受け入れることへの信念を改めて表明し、「民主主義と平和は、人びとと共にのみつくられものであり、人びとなしではつくられない」と結論づけました。
発表された宣言には、「SDG16+アジアフォーラム2021」でのプレゼンテーションと議論に基づいて作成され、アジア地域および国際組織からの見解が反映されています。
SDG16+アジアフォーラム2021宣言・主要な提言
1)国連事務総長が最近発表した「私たちの共通の課題(Our Common Agenda)」に示されているように、国際平和の構造を改革すること。
2)アジア地域において、毎年開催される公式のマルチステークホルダーSDG16+フォーラムを設立し、他の地域に対して政策的なリーダーシップを発揮すること。
3)アジア地域の平和、人権、民主主義、ガバナンスを強化するために、世界銀行とIMFを通じた国際開発金融の拠出を拡大すること。新開発銀行、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、アジア開発銀行など、アジアにおける既存の開発銀行も、この地域の人々を中心とした開発とSDG16+のために資金を動員・増加させるべきである。
4)地域における真の平和と人間の安全保障を促進し、世界人権宣言、経済的・社会的及び文化的権利に関する国際規約、市民的及び政治的権利に関する国際規約を含む国際人権章典に記載されているすべての人権の完全な実現を促進すること。
5)他の地域の既存モデルに基づき、アジアのための国連地域人権審査メカニズムを設立すること。
6)不当な支配から逃れている何百万人もの市民のために、安全な避難場所とそれへの即時アクセスを確立すること。これには、復讐殺人や、女性やその他の脆弱なコミュニティへの暴力的な抑圧に対する正当な懸念が存在するミャンマーやアフガニスタンからの避難も含まれる。
担当:堀内
janic-advocacy@janic.org
申込締切
実施主体
●主催:Asia Development Alliance
●共催:Forus、TAP Network、GCAP Global、Japan NGO Center for International Cooperation
対象
●このテーマに関心のある方