日本水大賞委員会では、「第27回日本水大賞」の募集を開始するにあたり、募集要項の内容をはじめ、選考のあり方などについて検討を行いました。以下にその結果をご報告いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
1. 応募対象や選考のあり方等について
活動年数が短くても、新しいアイデアや今後非常に役立つ取り組みと思われるものは、十分受賞対象となります。
水質改善や水辺環境の保全といった環境分野や、近年水害が多発している状況の中で、住民避難の円滑化、水害情報の迅速な把握・伝達等に関する積極的な取組みなどの防災分野等、水に関わる活動ならどんなことでも結構です。積極的なご応募をお待ちしております。
募集要項にも記載していますが、活動主体が「行政」であっても応募可能です。ぜひご応募ください。
また、活動主体が企業の場合、企業が実施する本来のビジネス活動であっても、その技術や装置などがビジネス活動を通じて社会貢献に特に優れた実績をあげたものについては受賞対象となります。
2. 応募に際しての参考資料について
ホームページに以下の資料を掲載しております。ぜひ参考にしてください。
前回受賞された方の「応募書類」の一部および第1回からの「受賞活動集」がご覧いただけます。
「日本水大賞」受賞者データベースを掲載しております。全国のどの地区で、どのような活動を行い、受賞に至ったのかが見て取れます。
3.応募にあたっての注意点
提出される書類は、誰にでも分かるような言葉や表現にてお願いいたします。
活動内容の紹介には、学術用語や専門用語の乱用はご遠慮いただき、応募書類は誰が見ても分かり、理解してもらえるように説明をお願いいたします。
日本水大賞は、21世紀の日本のみならず地球全体を視野に入れて、水循環系の健全化を目指し、美しい水が紡ぎ出す自然の豊かさの中にも水災害に対して強靱な国土と社会の実現に寄与することを目的としています。
【対象となる活動分野】
水循環系の健全化や水災害に対する安全性の向上に寄与すると考えられる活動で、以下のような分野における諸活動(研究、技術開発を含む)を対象とします。
① 水防災:例えば、以下の視点などから実施される諸活動
・防災教育を地域や学校等で行っている
・住民避難の円滑化に関する新たな視点を用いた独自の取組みを行っている
・水災害に対する安全性の向上に資する技術を開発し、普及する
(水災害に関わる情報をタイムリーに取得・伝達する、ハイテク機器・文化財・ライフライン等を水災害から守る)
・雨をためる、しみこませる、ゆっくり流す
・河川の伝統的技術や災害体験の伝承等の啓発・普及
②水資源:例えば、以下の視点などから実施される諸活動
・水を大切にする
・山や川などの水源地を大切にする
・水の様々な役割(農業用水、工業用水、水道用水)
③ 水環境:例えば、以下の視点などから実施される諸活動
・川や湖沼、海などの水をきれいにする
・水辺や水のある地域づくりを行う
・水にかかわる体験活動、環境学習を進める
・生き物の保全にかかわる活動
④ 水文化:例えば、以下の視点などから実施される諸活動
・水や川や湖沼、海などに対する敬意と親愛を高める
・水や川や湖沼、海などの文化を創り、広める(芸術、文学を含む)
・地域における水文化を発掘する、普及する
⑤ 復興:上記の①から④に該当する諸活動のうち、地域の復興の視点から実施されるもの
※ その他、上記に関係する国際的な連携・技術協力・学会活動等
※ 日本ストックホルム青少年水大賞への応募については、上記に関係する調査研究および調査研究にもとづいた実践的活動
(詳細は「日本ストックホルム青少年水大賞募集要項」を参照してください)
【対象となる活動主体】
水循環系の健全化に寄与すると考えられる活動で、以下のような方々が実施する諸活動を対象とします。なお、個人、法人、グループの種別、年齢、職業、性別、国籍等を問いません。
① 学校
・小学校における川や水をテーマにした総合的な学習やクラブ活動など
・中学校、高等学校における全校的な社会的活動やクラブ活動など
(なお、高等学校または同等の学校で、「日本ストックホルム青少年水大賞」に応募する場合は、「日本ストックホルム青少年水大賞募集要項」による)
・大学、専門学校などにおける研究や技術開発については、その成果が直ちに社会貢献につながるものを対象とし、いわゆる純粋な学術研究にとどまっているものを除く
② 企業
・企業が行う生産過程などにおける環境対策、社会や地域への貢献活動、技術や装置などに関する
・ビジネス活動や製品・サービスを通じた社会貢献や国際貢献に優れた実績を上げたもの
③ 団体
・NPOなど民間で組織する団体または法人が行う諸活動
・自治会による水害時の住民の安全を確保するための取組みなど
④ 個人
・個人が主体で行っていると認められる研究や技術開発、文化活動または節水、
・水質保全のための生活改善運動などの諸活動
⑤ 行政
・地方自治体による水害時の住民の安全を確保するための取組みなど
・地方自治体の市民連携活動および政策や制度など
・水防団、消防団などで行う活動など
以前に応募された活動主体や奨励賞、未来開拓賞、審査部会特別賞を受賞された活動主体もふるってご応募ください。過去に「日本ストックホルム青少年水大賞」を受賞された活動主体も応募が可能です。また、日本水大賞、日本ストックホルム青少年水大賞への同時応募も可能です。(応募要項は日本水大賞と異なりますので、日本ストックホルム青少年水大賞募集要項を参照してください)
なお、これまでに「日本水大賞」(大賞、大臣賞、市民活動賞、国際貢献賞)を受賞された活動主体も①受賞後の活動に発展性がある場合、または②受賞した内容・活動が異なる場合は応募が可能です。
①の場合は受賞後に発展した内容を記入してください。
【日本水大賞の内容】
対象となる活動の中から、優れたものに対して以下の賞を授与し、広く公表します。なお、副賞は受賞活動を更に継続・発展していただくよう授与しています。また、受賞活動以外で今後に期待出来るもの(10件以内)に対して奨励賞(副賞2万円)を授与します。
大賞【グランプリ】(賞状・副賞200万円)
・水循環の健全化を図る上で、活動内容が幅広くかつ社会的貢献度が高く、総合的見地から特に優れたものに対して授与します。
大臣賞(賞状・副賞50万円)
・各省の行政目的に関係の深いものの中から、特に優れたものに対して授与します。
【国土交通大臣賞】
・河川の環境や保全、水資源の有効活用、水防活動の円滑化や防災に関わる活動など
【環境大臣賞】
・人と健全な水環境のふれあい、生物の生息環境の保全に関わる活動など
【農林水産大臣賞】
・農林水産業の振興、農業水利に関わる活動など
【文部科学大臣賞】
・学校が主体になった活動、教育の振興に関わる活動など
【経済産業大臣賞】
・水力エネルギーの供給、工業用水の供給に関わる活動など
市民活動賞【読売新聞社賞】(賞状・副賞30万円)
・市民活動の中から、特に優れたものに対して授与します。
国際貢献賞(賞状・副賞30万円)
・活動の範囲や効果が国際的であり、人・文化・技術の日本との交流も含め、大きな功績をあげたものに対して授与します。
審査部会特別賞(賞状・副賞10万円)
・活動がユニークなものなど、審査部会において特に表彰に値すると判断されたものに授与します。
【募集期間】
2024年 7月 7日 ~10月31日(木)(郵送の場合は当日消印有効)
【応募方法】
応募用紙(4枚)に必要事項をご記入の上、応募用紙を送付または持参してください。
・応募用紙のほか、活動の様子を紹介する新聞記事やその他資料がありましたらA4サイズ4枚以内(片面印刷)で1つのデータにまとめて添付してください。
・また、演劇・音楽活動においては活動内容のわかる動画や曲を収めた資料(CDもしくはDVDで10分以内とする)を添付することも可能です。
【応募用紙の記入方法】
できる限りWordをご使用の上、字体は明朝体、10.5 ポイント以上でお願いします。その際、応募用紙A4サイズ片面4枚を超えることはできません。提出は出力書類とあわせて電子データ(CD-ROM等)もお願いします。(手書きの場合は、電子データは不要です)。(手書きの場合は、電子データは不要です)
応募用紙および添付資料が電子データの場合は、E-mail(taisyo@japanriver.or.jp)でも応募を受け付けます。(メール送信後、必ず確認の電話をしてください)
ご応募いただいた書類は、日本水大賞委員会に帰属するものとし、書類を基に資料を作成・公表することを妨げないものとします
ご応募いただいた書類は、日本水大賞委員会に帰属するものとし、書類を基に資料を作成・公表することを妨げないものとします。(入賞作品についてはホームページ上で公開いたします)
ご応募いただいた書類、資料は返却いたしません。
また、受賞された方には別途、「受賞活動集」に掲載する記事の執筆をお願いします。
※応募で取得した個人情報は、個人情報保護に関する法律の法令および関係法令を遵守します。
応募用紙はこちらから⇒ http://www.japanriver.or.jp/taisyo/application.htm
【送付・問い合わせ先】
日本水大賞委員会事務局 公益社団法人日本河川協会
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-6-5 麹町E.C.Kビル3階
TEL 03-3238-9771(平日 9:15~17:30)
FAX 03-3288-2426
URL http://www.japanriver.or.jp/taisyo/
E-mail:taisyo@japanriver.or.jp