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2025.01.30 トピック 

ウミガメの体内から1メートル超のプラごみ

2022年10月30日、福井県美浜町の海岸に打ち上げられた、絶滅危惧種のウミガメ「オサガメ」の体内から1メートルあまりのプラスチックごみが見つかりました。ウミガメは主にクラゲを食べることから、海面に浮いていた透明のシートを餌と間違えて食べてしまったと考えられます。

 

福井市自然史博物館などの研究チームによると、美浜町の久々子(くぐし)海岸で発見されたオサガメはすでに死んでおり、体長約1メートルであることから3~4歳と考えられました。

オサガメは国際自然保護連合(IUCN)が「絶滅危惧Ⅱ類」に分類しており、大きくなると体長は2メートル近くになるとされ、太平洋や大西洋、インド洋などの熱帯から温帯の海域を回遊する世界最大のウミガメです。

 

今回発見されたオサガメの体内を調べたところ、胃袋と十二指腸の間にビニールのシート(106センチ×118センチ)とペットボトルのラベルが詰まっていました。シートの大きさは、オサガメの大きさとほぼ同じで、ペットボトルのラベルには日本語が印刷されていました。

 

私たちの生活の中で便利なプラスチックですが、不法投棄やポイ捨てなど適切な処理を行わず自然界に流出すると分解されずに残り、海洋汚染や生態系への影響が懸念されています。自然界に漂う大きなプラスチックごみだけでなく、マイクロプラスチックも問題です。陸地から川へ、そして海へ流れ出たプラスチックは風雨や波に打たれ、紫外線にさらされ、少しずつ小さく砕けていきます。どんどん砕けていき、やがて5mm以下までの小さな破片に砕けるとマイクロプラスチックと呼ばれるごみとなります。

これは決して他人事ではなく、プラスチックを日々利用する私たち一人一人の行動によって、地球の未来が変わってきます。できることからすぐにでも実践していくことが大切です。

 

<参考資料>

・福井新聞

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2223415#goog_rewarded

・読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20250122-OYTNT50087/

<環境省>

・一般向けマイクロプラチック発生抑制・流出抑制対策リーフレット

https://www.env.go.jp/page_00357.html

・Plastics Smart

https://plastics-smart.env.go.jp/

 

 

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